糖尿病と高血圧の関係

糖尿病患者の約6割が、高血圧だと言われています。そして、糖尿病が原因で高血圧な場合、合併症発症率が高いのです。糖尿病も高血圧も自覚症状がほぼないとされており、気づかないまま進行させている人が多いようです。

糖尿病患者に高血圧が多い理由は、

・血糖値が高いと細胞の浸透圧が高くなり、細胞から水分が出てきたりして、血液量が増え血圧が上昇するから。

・肥満が原因で交感神経が緊張して血圧上昇効果があるホルモンを分泌するから。

・糖尿病の原因でもあるインスリン抵抗性のため、交感神経の緊張・塩分排泄を妨げたりして血液量が増えたりして血圧が上昇するから。

上記のような理由が上げられます。

糖尿病患者の方は、糖尿病治療と平行して高血圧の予防改善も行わなければなりません。糖尿病も高血圧も、動脈硬化を引き起こす原因になりますので、心筋梗塞・脳梗塞・脳出血などの合併症発症確率が高くなってしまうのです。

糖尿病も高血圧も直接死に至る病気ではありませんが、死に至る病気を引き起こす原因になりうるのです。

大切なのは、「自覚症状がないので大丈夫」と思わず、きちんと診察を受け、食事改善・生活習慣改善を行うことです。

例えば、塩分を控えバランスのいい食事を採る、肥満解消、ストレス解消、禁煙、アルコールを控える等です。食事改善・生活習慣改善で、糖尿病も高血圧もコントロールできるのですから。

今は糖尿病も高血圧も心配がなくとも、数年後数十年後に進行する可能性もあります。食事・生活習慣が悪いなぁと思う方、健康な今だからこそ、予防改善することをおすすめします。



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