高血圧の収縮期血圧と拡張期血圧

ドクンドクンと脈打つ心臓。この心臓から送り出された血液によって生じる圧力のことを血圧と言います。

血圧は、心臓の収縮期と拡張期を測定します。心臓の収縮期、つまり血液を全身に送り出すために心臓がしぼんでいる状態の時、血圧が最大になります。これが収縮期血圧、いわゆる上の血圧です。そして、心臓の拡張期、全身を巡って心臓に戻ってきて、心臓がふくらんでいる状態の時血圧が最小になります。これが拡張期血圧、いわゆる下の血圧です。血圧が正常値より高い場合、高血圧症と呼ばれ様々な命に関わる合併症にかかる危険性がでてきます。

高血圧は、収縮期血圧と拡張期血圧の値から危険度の分類がされています。分類は3段階で、「軽症高血圧」収縮期血圧140~159mmHg/拡張期血圧90~99mmHg、「中等症高血圧」収縮期血圧160~170mmHg/拡張期血圧100~109mmHg、「重症高血圧」収縮期血圧180mmHg以上/拡張期血圧110mmHg以上重症高血圧の場合は、直ぐに投薬治療、食事改善、生活習慣改善を開始して血圧を下げるようにしていかなければなりません。

高血圧の中でも特に注意しなければいけないのが、拡張期高血圧です。拡張期高血圧は、収縮期血圧が140mmHg以下で拡張期血圧が90mmHg以上を指します。つまり、拡張期血圧だけが高血圧なのです。拡張していて、血圧が下がらなければいけない時なのに、血圧が上がっているとても危険な状態です。拡張期血圧が高い場合、すぐに病院で診察を受けましょう。

脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの原因となりうる高血圧。血圧が高ければ高いほど、これらの合併症の危険リスクも上がります。自覚症状がないと言われる高血圧だからこそ、日々の生活改善が必要となってきます。



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