高血圧の診断基準

健康診断で高血圧の疑いがあると指摘を受けた場合、すぐに病院で再検査するようにしましょう。高血圧は、放置すると命に関わる合併症を併発する可能性が高いのです。

高血圧の診断基準は、血圧の高さによって決まります。WHOの高血圧診断基準によって定められた数値から診断されます。

正常値は、139mmHg以下/89mmHg以下とされており、それ以上の高血圧は3段階に分けられます。

軽症高血圧:140~159mmHg/90~99mmHg、
中等症高血圧:160~170mmHg/100~109mmHg、
重症高血圧:180mmHg以上/110mmHg以上

更に、合併症や高血圧の原因が腎臓病や糖尿病など危険因子によって、リスクランクが決まってきますので、病院での検査は、血圧測定・肥満検査・尿検査・血液検査・心電図などが行われます。血圧は、1日の中でも変動するものなので、同じ時間帯に日にちを変えて数回に渡って測定します。

診断基準値で軽症高血圧だとしても、合併症や原因病などの危険因子が悪化している可能性もあるので、自己判断は危険です。

病院で検査の結果、高血圧と診断されると、食事改善・生活改善の指導からはじまります。診断基準で重症高血圧とされた場合は、直ぐに血圧を下げるように投薬治療と平行して行われます。

病院での治療の結果、診断基準値より下がってきたからといって、自己判断で薬を辞めたり食事改善・生活改善を怠ったりする方も多いようですが、薬と改善で下がっている状態なので辞めてしまうと再び、血圧は上昇してしまいますので、しっかりと医師の指示に従うようにしましょう。

高血圧はサイレントキラーと呼ばれ、自覚症状がほぼありません。自覚しないまま、高血圧が進行して合併症の発症などが起こらないように、予防改善が必要なのです。



このページの先頭へ