高血圧は血管と心臓に負担をかける

高血圧で注意しなければいけないのは、心筋梗塞、狭心症、脳出血、脳梗塞、腎不全などの合併症です。

高血圧は自覚症状がほとんどないので、高血圧の予防改善など一切せずに過ごし、合併症を発症してからことの重大さに気づかれる方も少なくないようです。

血圧が高いと、血管に負担がかかりもろくなったり、血圧に負けまいと血管内部の壁を厚くして血管自体の太さは変わらずに内腔が狭くなり、傷ついた血管に白血球や脂質・細胞などが血管壁に溜まりだしたりして動脈硬化が進行していきます。

動脈硬化を起こした血管は、伸縮性がなくなり狭い血管内では血液が流れにくくなるため、更に高い血圧が必要になります。高血圧が動脈硬化を招き、動脈硬化が更なる高血圧を招き・・・と、悪循環に陥ってしまうのです。

そして、血圧に耐え切れなくなった血管が破裂したり、心臓がポンプ作用で血液を押し出せなくなったり・・・と、命に危険があるような状態になってしまうのです。

高血圧は、主に遺伝子的要因・塩分の摂りすぎ・アルコールの摂りすぎ・肥満・運動不足・ストレス・喫煙などの生活習慣など複数の危険因子が重なり心臓や血管の負担を増やすことが間接的原因の、高血圧患者の9割を占める一次性高血圧と、腎臓病や内分泌系障害が原因の二次性高血圧があります。

どちらも、放置せずに必ず病院へ行くようにしましょう。

一次性高血圧は、食事改善・生活習慣改善の指導を受けてきちっと生活していくだけでも血圧が下がってくる人が多いそうです。

高血圧は恐ろしい生活習慣病ですから、早期発見、早期治療を行っていきましょう。



このページの先頭へ